「光る君へ」 その弐



 

今回のブログは前回のブログ内容の続きです。

 

NHK大河「光る君へ」の登場人物は、前回のブログで書いた通り藤原氏の一族が多いです。

 

ドラマには後々、藤原道長の側近として政権の中枢を担う人物も続々と登場し始めています。

 

中でも和歌の世界では藤原公任(ふじわらのきんとう)は超有名人です。

 

地元右京区の和歌といえば、藤原公任=大納言公任として小倉百人一首に取り上げられた歌があります。

 

藤原道長に従って大覚寺を訪れた時の歌。

 

「瀧の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ」

 

現代語訳:滝の水は枯れて年月が経ってしまったけれど、名声は流れていて、今でも滝の音が聞こえてくるようだ。

 

意味と解説:嵯峨の大覚寺は元々は9世紀初めの嵯峨天皇の離宮であった。公任が訪れた時は滝も枯れていた。寺の名声は残っていて、滝の音も聞こえてくるようであると、詠んだ。

 

嵯峨大覚寺には名古曽の滝跡があります。

 

こういうのを見ると、1000年以上前の大昔ですが、実在されていた人物の姿が蘇りますね。

 

歌といえば藤原 実資さねすけ (957~1046)の日記『 小右記しょうゆうき 』の寛仁2年(1018年)10月16日の条に書き留められているこの歌も有名です。

 

この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば

 

これは今ではそのままの時代を映した歌という解釈と、違う意味もあるのではという意見も出ている歌です。

 

続く・・・

 

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