先日は宇治の業者さんとお取引。
契約書をお届けに車を走らせることしばし。
無事に契約書類の受け渡しも終了し、ふと帰りがけに「この辺で有名な茶団子屋さんはどこですか?」と訊いてみました。
すると教えていただいたお店が下の写真の宇治橋の真横にお店がある「通圓」さん。
「御茶屋」という暖簾も初見ですが、いかにもな店構え。
でも買うのは「茶団子」なのでいざ店内へ。
この後、お団子を購入して帰途に着くのですが、何気に戴いたパンフレット内容が凄かった。
なんと創業永暦元年(1191年)。
今から850年以上の昔の平安時代末期とのこと。
豊臣秀吉公より十代目、十一代目が信任を受けられて、宇治川から水を汲む大役を命じられたとのこと。
伏見城で催す茶会で用いる茶の湯の水は、名水と名高い宇治川の水と定めていて、千利休に命じて特別に誂えた釣瓶で宇治橋三の間より汲み上げさせていたのですが、その大役を担っていたのが通圓家だったとか。
吉川英治氏の時代小説「宮本武蔵」には武蔵の恋人・お通さんが茶屋・通圓に立ち寄り、茶と菓子で一服するシーンがあります。
ここでは、奈良へと向かう道中に通圓に立ち寄ったお通さんが、通圓の主人との会話をきっかけに武蔵との再会へとつながる縁に巡り合う、ドラマチックな名場面として描かれています。
確か宮本武蔵は関ヶ原で闘ったというの時代設定だったと思うので、時代考証として平安の昔からある通圓が舞台というのが納得です。
と、上記の様な裏設定や解説一切なしで「美味しい茶団子はここ」というセリフのみでこのお店を紹介してくださったウェルホームの國澤さん。
ひょっとして、もしかして何も知らずに通圓さんに来てからの「ビッグインパクト」を狙っておられたのかも!?(笑)
もちろん茶団子も家族争奪戦。
なんとこのお店、甘味も有名でパフェにはこの茶団子が刺さってるとか←嫁談(笑)
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