クラスター・・・集団感染。
オーバーシュート・・・感染爆発。
ロックダウン・・・・・・都市封鎖。
英語に訳すと少しは脅威が薄れますかね(笑)
先日は「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」を読了しました。
「歴史を知らないとだまされるなぁ」・・・と実感できる本です。
昔、子供の頃読んだ「怪奇もの」や「オカルトもの」の本に第二次世界大戦を引き起こしたアドルフ・ヒトラーという独裁者は、死後地獄に堕ちて地獄の最下層にあたる第九圏のコーキュートスに全身氷漬けにされている云々と書かれていたことを鮮明に思い出してます。
戦争を起こしたら駄目なんだ・・・酷い罰を受けるんだ・・・という印象を強く受けました。
多分当時はそういう意図で書かれた本だったのでしょう。
そして大人になる過程で第二次世界大戦関連の本をたくさん読みました。
その中でもドイツの砂漠の狐の異名を持つエルヴィン・ロンメル元帥の本。
電撃戦の生みの親ハインツ・グーデリアン上級大将。
バトル・オブ・ブリテン。
ホロコースト関係。
西方電撃戦の生みの親エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥。
今回の「独ソ戦」のこの本は、今まで散々語られてきた独ソ戦の常識をひっくり返すインパクトがあります。
以下「独ソ戦」のあらましです。
バルバロッサ作戦(ドイツ語: Unternehmen Barbarossa (英語Operation Barbarossa)ウンターネーメン・バルバロッサ)は、第二次世界大戦中の1941年6月22日に開始されたドイツ国によるソビエト連邦奇襲攻撃作戦の秘匿名称である。
今日では独ソ戦序盤の戦闘の総称とされる場合もある。
枢軸国以外にも、親枢軸のスペインやフランス国(ヴィシー政権)が派兵している。
作戦名は神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ1世のあだ名「Barbarossa」(「赤ひげ」、イタリア語のbarba「あごひげ」+rossa「赤い」 )に由来する。
アドルフ・ヒトラーは自著『我が闘争』の中で、膨張するドイツ民族はより広い生存圏(レーベンスラウム)を必要としており、それを東方に求めることを明らかにしていた。
ヒトラーはスラブ人を劣等人種と見なしており、スラブ人が住む東ヨーロッパの広大な土地から彼らを放逐して、そこにドイツ人の植民地を設けることを企図していた。
1939年、ドイツはポーランド侵攻の直前にソ連と独ソ不可侵条約を締結。
互いを敵視していたはずの独ソの条約締結は世界を驚かせた。
しかし、ヒトラーにとってこの条約は一時的な保険に過ぎなかった。
ヒトラーはフランス侵攻を成功させると、軍に対してソ連への攻撃を命令した。
1940年、ドイツ軍は西方でフランスを瓦解させたが、バトル・オブ・ブリテンには敗北し、イギリスを屈服させることはできなかった。
ドイツ軍首脳部はイギリスを背面にしてソ連を攻撃する二正面作戦に懸念を表明したが、ヒトラーは側近の助言をしりぞけ、「土台の腐った納屋は入り口を一蹴りするだけで倒壊する」と豪語した。
ヒトラーはポーランドとフランスでの成功経験や、赤軍は冬戦争において自軍よりはるかに弱小なはずのフィンランド国防軍相手に3か月以上の時間と多大な犠牲を払ってようやく勝利したという事実から、ソ連との戦いにも容易に勝利できると確信していた。
また、赤軍に対する迅速な勝利がイギリスとの和平を促進すると期待していた。
ドイツ軍はソ連国境に3個軍集団300万の兵力を集結させた。
ヒトラーとドイツ軍指導部は、攻撃・占拠目標としてソ連の特定の地方および大都市を割り当てた。
北方軍集団は、バルト海沿岸に沿い旧バルト三国を経由して北ロシアへ侵入し、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の占領もしくは破壊を目標とした。
中央軍集団は、現在のベラルーシを通りロシアの中西部を進軍し、モスクワへの直接攻撃が目標となった。
南方軍集団はソ連最大の穀倉地帯であり、一大工業地帯でもある人口密度の高いウクライナ地域を攻撃、キエフを攻略し、南ロシアの草原を抜け東方のヴォルガ川まで進軍するように計画を整えた。
戦後、独ソ戦も含めドイツ目線で書かれた本は死亡したヒトラー1人に罪を擦り付けて、ドイツ軍首脳部は無謀な作戦命令やユダヤ人虐殺のホロコーストにも関わらなかったと書かれているものが多く、事実将軍や元帥の発言もそう記録されてるのですが、ソ連が崩壊した後1991年以降に公開された第二次世界大戦関係の膨大な資料を精査して書かれたこの「独ソ戦」の内容には、元々ドイツ軍そのものが楽観的な対ソ連戦計画を企画していたことや、豊かなドイツの国民生活の向上の目標そのものが、当日のソ連の民衆の奴隷化や搾取の上に成り立つ仕組みだったとしています。
そういう意味では当時ヒトラーが民衆や軍のあれだけ熱狂的な支持を集めて戦争を始め、ヒトラーの死亡により軍も民衆も全てが口をつぐむ構図が良く分かります。
今の世界情勢や各国の政情、日本の現状にも通じる部分があるかもと・・・考えるのはあなた次第です。
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