黄金の妖怪達 その玖



 

今回のブログの内容は前回のブログ内容からの続きです。

 

普段から自分でも多少なりとも仕事中毒気味の部分があるのは自覚していたので、療養にはちょうど良い機会です。

 

この時点で2週間半弱経過。

 

退院後は会社の態勢やシステム、休みの取り方も含めて色々な方に相談しながら業務体制を一新することに。

 

ちょうどこの頃、お客様と約束していた不動産の契約日が近付いてきており、書類作成や準備だけが気になります。

 

ここからはお医者さんとの退院交渉開始です。

 

しかし症状が症状だっただけに、なかなか退院の許可が出ません。

 

交渉の末になんとか退院の予定が決まったと思ったら、うっかり「帰って早々にお客様との契約の約束がある」と話してしまい、2日後に退院日をずらされてしまいました。

 

やれやれ。

 

早速嫁に退院の話しをすると「シャワーをしたか、お風呂に入ったか?」どうかを根掘り葉掘りしつこく聞いてきます。

 

ここは素直に「入院してから一度もシャワーもお風呂も入ってない」旨を申告すると「必ず銭湯に行ってから帰って来い!」とのこと。

 

「銭湯も迷惑やろっ」と思いながら、看護士さんに内容を伝えると、大笑いされながらもお風呂の許可が降りました。

 

やれやれ。

 

これで無事入浴が決まり、40分くらいの間にシャワーをたっぷり浴びて2、3回身体を入念に洗いに洗い、生まれたてのおNEWな身体とパンツになりました(笑)

 

この後は無事退院の運びとなり、MKの貸し切り隔離ハイヤーで現世に戻ってきました。

 

退院の際はお医者さんからの要請で、今までの治療と検査で結構な量を抜かれた血液を、次の患者さんの「抗体治療」に使用する同意書にサイン。

 

ここまでで約3週間超の入院でした。

 

体重は20キロ減。

 

退院後も通院して予後の経過観察するとのことで毎週病院へ通うことに。

 

当時は新型コロナ後遺症の「ブレインフォグ」や、精神神経症状、味覚障害や全身症状の倦怠感や関節痛や神経痛も、まだまだ世間一般に知られてない状況で、苦しんでおられる方が大勢おられる状態が長く続いていました。

 

僕の場合はレントゲン撮影でも肺炎の跡がクッキリとまだまだ残ってたので、2週間ごとにレントゲン撮影と診断を続け、味覚障害や嗅覚障害、全身の倦怠感、記憶障害に5ヶ月以上は悩まされました。

 

嫁の診断では「記憶障害は前からの症状」とのこと(笑)

 

今では新型コロナ後遺症は広く知られるようになりましたが、当時はお医者さんも全然把握されてない状況で、色々症状を伝えても伝えきれないのが、かなり歯がゆい感じでした。

 

日本で新型コロナに感染した700人以上を対象にした調査では、最も頻度が高かったのは倦怠感(だるさ)で、診断されて3ヶ月後も21%、1年後も13%の人で倦怠感が残っていたとのことです。

 

他に頻度が高かった症状は、呼吸困難、筋力低下、集中力低下、脱毛、睡眠障害、嗅覚障害、咳、頭痛、味覚障害、記憶障害、関節痛などでした。

 

その後は自身の退院後から現在まで、当社にお越しになられたお客様で、新型コロナに罹患された方に数多くお逢いしましたが、中にはエクモまで行かれて助かられた方も何名かおられて、日本の最先端医療に感心することしきりでした。

 

親身に治療していただいた病院と先生、看護士さん達には本当に感謝しかありません。

 

本当にお世話になりました。

 

この後も1年後ほど後にオミクロン株の新型コロナに感染しましたがかなりの軽症で治癒。

 

新型コロナになっても再度罹ることを身をもって体感した次第です。

 

皆さんもまだまだ新型コロナにはご用心ください。

 

終わり。